僕は大人になるまで自信が持てなかった。
僕はもともと内気な性格で学生時代はいつも自信を持てずに、もがき苦しんできた人生でした。
自分に自信がなくなったきっかけとなったのは、僕が小学3年生のときにとても太ってしまったこと。
当時食べ盛りもあって、お母さんがおやつに作ってくれていたおにぎりを一つ残らず平らげていました。ちょっと多いかなと思いつつも、せっかくお母さん作ってくれたのだからと思い、全部食べてしまっていました。
そのうち、体型はどんどん太っていき、気づいたら動くのが億劫になってスポーツや運動することが苦手になっていました。
僕のクラスには太った子が殆どいなかったため、太っている僕に注目が集まりました。
小学生の時は、勉強ができるよりスポーツができる子がヒーローとして扱われますが、太っていた僕はスポーツなんてまともにできず、体型をからかわれ、バカにされていきました。
そのうち、クラスだけでなく上級生からもバカにされたりするようになりました。
僕の住んでいた地域は田舎で子どもの数が少なく1クラスしかなかったため、中学校卒業まで同じメンツが続きます。
今では考えられないことですが、からかわれたりバカにされたりしても僕が言い返したり、止めてほしいとしっかり主張したりすることはありませんでした。
何を言われても目立たず、穏便に済むように、じっと我慢していました。そもそも自信がない自分には怖くて言い返す勇気もありませんでした。
小学校を卒業するときには、成長期も重なって身長が一気に伸びたため、太っていた体型は運良く普通体型には見えるようになりました。
だけど、もともとの中身の性格は同じ。中学校でも自信のなさから自分の思っている主張を相手に伝えたりすることができません。
自信がないと自分が言いたいことも言えず、黙っているしかない。だから、コミュニケーションが苦手になって、話すことができなくなっていく。それによってますます自分が出せなくなって、自信がなくなる・・・というマイナスのスパイラルに陥っていきました。
すべての始まりは、”憧れを持つ”ことだった
気が弱くて自信がない僕にとって、テレビで放映されるボクシングの試合やドラマでの人が殴られるシーンを観るのは恐怖でした。
自分もあんな風に暴力の場面に出くわしたらどうしようと勝手に想像して不安になっていました。(ボクシングの試合は暴力ではないんですが・・・・)
ある日、たまたま週末のロードショーでジャッキー・チェン主演のカンフー映画を目にしてしまいます。
映画の中で多くの敵を一人でなぎ倒していくジャッキー・チェンに衝撃を覚え、その強さとかっこよさに一つの希望の光が見えた感じがしました。
もし、僕もこんなに強かったら、誰に対しても自信を持って堂々と振る舞えるのではないかと。
それまでは、自分を主張したり、反撃することでよりひどいイジメに発展するのではないかと自分を出せないでいたけど、対抗する手段を持つことができれば自信をもつことができるのではないか、と。
自信がない僕にとって格闘技の道場に入会するのはとても勇気のいることでした。
運動が苦手で、体力もない。喧嘩なんて怖くてやったことないし、本当に僕にできるのだろうか・・・・
そんな思いが何年も自分の中で繰り返されます。
でも、自信のなさより、「やってみたい」「ダメ元で挑戦してみたい」という気持ちが上回り、高校生になったときに意を決して道場の門を叩きます。
はじめは空手の道場に通いましたが、僕はもともと運動神経もセンスもない人間だったから、めちゃくちゃ下手くそでした。
その道場には僕より3ヶ月前に入会した年齢が一つ年上の先輩がいましたが、1年後には手も足も出ない程差をつけられてしまい、落ち込んでしまいます。
だけど、かつて憧れた映画のヒーローのように強くてかっこよくなることを目標にしていたので、練習が辛くても、上達を感じることができなくても、ひたすら継続して練習していきました。
進学や就職をしてからも格闘技はずっと続けて、キックボクシングや総合格闘技といった激しい格闘技の練習にも耐えられるようになっていました。
そこで初めて気づいたのです。
あぁ、なんだ、自分には運動神経もセンスもなくて無理だと思っていた格闘技も、続けるだけでできるようになったじゃないか。どんなに時間がかかっても、ちょっとずつ継続すれば、前に進めることができるじゃないかと。
それまでは、太っていた劣等感から自信がなくて運動なんて絶対できるようになれないと思っていたけど、「あんな風になりたい」という強い思いがあれば変わることができる、と。
それから僕は、自分がやりたいと思ったことは、自信の有無に関わらず挑戦していきました。
物理的に性格を変えて自信をつける「究極の方法」とは?
ただ、格闘技が上達したことで少しは自信を付けることができたけど、暴漢に襲わるといったことでもない限り、社会で生活していくうえで、それらが必要となる機会は殆どありません。
むしろ、普段の生活では上司や顧客との対人関係をスムーズにできるコミュニケーションのスキル等の方が必要だし、もともと自信がなかった僕にとって、それらが上手くできるわけではなかった。
物理的に強くなるだけでは社会で生きていく中で自信満々には振る舞えないのです。
どうしたら、もっと自信を持つことができるだろう?人前で緊張せずに、自分らしく振る舞えるようになるには何をすればいいんだろう?
ずっと、心のモヤモヤを取り払うことができないまま、毎日を過ごしていました。
ある時、僕はたまたま見ていたYouTubeで筋トレ系YouTuberが格好良くスーツを着こなしているシーンを目にします。服の上からでも筋肉のシルエットがはっきり分かり、大きく張り出した肩から引き締まったウエストにかけての逆三角形な体を見て、そのカッコ良さに衝撃を覚えました。
確かに、ハリウッドセレブをはじめとした俳優など、人前で堂々と振る舞っている人達は、見た目やスタイルもいいし、自信を持っているように見える。もしかしたら、自分も筋肉を付けてカッコいい体になれたら、自信を持って振る舞えるのではないか?
「自分もあんな風になりたい」
憧れだけで、ここでもそう思った僕は、すぐに自宅近くのジムに入会します。
それからは、本で調べたり、YouTubeの筋トレ動画を見様見真似で実践したりして、少しずつ試していきました。
筋トレの成果は短い期間で出始め、少しずつ筋肉が大きくなり、職場でもその成果について声を掛けられることが多くなっていきました。それが嬉しくて、また頑張る。そして、より大きくなって、また周りから声を掛けられて自信がついてくる。
気付いたら、筋トレによって見た目も気持ちも変わっていく好循環が生まれていました。
筋肉をつけて見た目を大きく変化させる。僕にとって、これが自信をつける最良の方法だったのです。
一つのことを極めれば、他人が見る目は変わる
筋トレに出会い、それに僕がグングン惹かれていったのも、持って生まれた才能やセンスに頼るものではなく、時間さえかけて努力すれば、誰でも変わることは可能であり、見た目の変化という分かりやすくフィードバックを得られるからかもしれません。
最初はとてもへっぽこな状態だったとしても、継続して努力することで、大きく見た目が変わり、最初の頃とは別人といえるほど全く違う自分にもなることもできる。
見た目が変わることで、周囲の人達にもその変化が伝わります。だから、周囲の評価も変わってくる。
野球のイチロー選手が「小さな努力を積み重ねることが、とんでもないところに行ける唯一の方法」と言っているように、一つのことをやり続けることで、その努力が積み重なり、やがて大きな成果となって現れるのです。
僕達は学校であれ、会社であれ、集団の中で生活していると、無意識に周りと自分を比べて、できないこと・劣っていることに目を奪われて自信をなくしていきます。それで、周りに追いつこうとして苦しんでしまう。
だけど、それはその集団の価値観であって、自分の価値観ではない。自分が心から本当に好きでやりたことではない。
そうではなく、自分が本当に好きだったり、やってみたいことに挑戦してみる。自分が興味があるから、憧れるし、頑張るモチベーションになる。
それを積み重ねることで、人より大きな成果を入れることができるし、自信に繋がっていく。
僕は、それが筋トレだっただけで、本当は何でもいいんです。
自分がやってみたいことを精一杯やってみる。
だけど、自分は特にやりたいことも思いつかないし、そもそも何に興味があるか分からなし、
てか、忙しいし・・・
ですよね。
だから、そんな何をやったら自信がつくか分からない人は、まず筋トレから始めてみましょうという提案です。
僕は、筋トレによって自分の身体を変えていくことで自信がつきました。
筋トレの方法は、ネットやYouTubeでも方法がたくさん紹介されてるし、ジムのパーソナルトレーナーのような専門的に指導してくれる人もいます。
だから、このブログでは筋トレの具体的な手法より、僕なりの筋トレを通して自信を高めていく思考法やマインドをお伝えできればと考えています。
今は自分を信じられなくても、継続することできっと自分を信じられるようになる。
あなたが自信を持ち、人生を一歩前に進めるためのお手伝いができれば嬉しいです。
ここまで読んでいただいてありがとうございます。
それでは、一緒に頑張りましょう!よろしくお願いします。